ナスダックが上昇トレンドをブレイクした
株価好調が続くナスダックのチャートを見ていた。
日足では気づきにくいが、1時間足(右側画面)を見ると、上昇トレンドを一度ブレイクしている。
※Screenshot(TradingViewより抜粋)
日足では下ヒゲ陽線で引けている。しかし、1時間足ではローソク足5本分ほどトレンドラインを下抜けしたのが分かる。
市場では「弱気相場入り」と見始める人も増えてきただろう。
一度反発してもおかしくないが、来週は本格的にトレンドラインを割る可能性も視野に入れておくべきだ。
買いが入って引けたとはいえ、油断は禁物だと感じている。

(TradingViewより抜粋)
暗号資産ビットコインのチャートが崩れ始めた
一方、ビットコインのチャートも先週から崩れ始めた。
週足では上昇トレンドラインにタッチして引けているが、ここを割ってくるかどうかが重要になる。
BTCが崩れ始めると、株式市場にも少なからず影響は出る。
これまではナスダックに連動する形で上昇してきた局面が多かった。
もちろんBTCとナスダックは本来連動する資産ではないため、「ナスダックが下がるからBTCも下がる」という単純な話ではない。
だが、ここ数年のチャートを見る限り、完全に無視することはできない相関性がある。

(TradingViewより抜粋)
暴落は起きるのか? ナスダックとBTCの今後
では今後、ナスダックとBTCはどう動くのか。
一般的な予想は「株と暗号資産のバブル崩壊による下落」だ。
しかし本当にそうだろうか?
株やBTCは“現物資産”であり、法定通貨とは本質的に違う。
では、これら現物資産の価値が、法定通貨よりも大幅に下がることはあるだろうか?
米ドルは金利の低下が緩やかでも、その価値は確実に下がり続けている。
もし株やBTCが暴落するということは、「株やBTCよりも法定通貨の価値が上がる」ということになる。
果たして、そんなことが起きるのか?
私の結論は「起きない」だ。
法定通貨は、刷れば刷るほど価値が下がる運命にある。
一方で、ビットコイン(ゴールド)、株式などの現物資産は、人間が増やそうと思っても自然に増えるものではない。供給量が限られている。
だからこそ、長期的に見れば現物資産の価値は上がっていく。
法定通貨のメガトレンド(長期方向性)は“下落”だ。
長期投資を考えるなら、株と暗号資産をコツコツ買い集めるのが合理的だと僕は思う。
具体的な長期投資の方法
株を長期投資するのであれば、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が筆頭候補になるだろう。
ビットコインを長期で保有する場合、日本ではビットバンクなどの取引所で口座を開設して、暗号資産を現物で直接購入するのが良い選択だ。
長期運用において最も重要なのは、いかに運用コストを抑えるかという点である。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称:オルカン)の運用コスト(信託報酬)は以下の通りだ。
- 信託報酬(税込・年率):0.05775%以内
これは優良株式投資信託の中でも最安レベルのコストだ。
そしてビットコインについては、取引所で現物を購入した場合、保有しているだけでの手数料はゼロである。
長期投資を志す人は、この「コストの低さ」がいかに強い武器になるかを理解しておくべきだ。
ぜひ参考にしていただきたい。


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